ポートメッセなごやは、中部地区最大規模の国際見本市会場として昭和48年に建設され、様々な展示会・見本市、イベントが開催されてきました。
地域を代表するMICE*施設として、産業振興や地域貢献の役割を担い、環境負荷への配慮、ユニバーサルサービスの充実化など、一人ひとりが取り組めるレベルから世界共通の目標に向け、社会課題の解決に取り組んでいきます。
*MICE:Meeting(会議)、Incentive(企業報奨・研修旅行)、Convention(国際会議) 、Exhibition/Event(展示会・見本市、イベント)の頭文字から取った総称
1.環境負荷の低減
日々の業務の中でも環境負荷の低減として、用紙削減、各種申し込みのデジタル化等ペーパーレス化の推進に取り組んでおり、名古屋市より【なごやSDGsグリーンパートナーズ】認定エコ事業所に認定されています。
また、『金城ふ頭まちづくり協議会』の一員として、金城ふ頭エリアの集客促進活動に加えて、地域の清掃活動に参加するなど、きれいで活気のあるまちづくりに取り組んでいます。
実施事業例
(1)省エネ器具・制御技術の活用
ポートメッセなごやの展示館はすべてLED照明を使用しています。
また、トイレ等の照明は人感センサーを設置しており、利用者のいない時は消灯するよう自動制御されています。
(2)共同清掃
金城ふ頭まちづくり協議会に所属する各団体を中心に、年3回実施される地域の共同清掃活動に積極的に参加しています。
(3)省エネ自動販売機の導入
設置している自動販売機は、省エネ運転できるものを採用しています。
またポートメッセなごやは、災害時に避難者の為に飲料ができるように体制を整えています。
2.催事関係による産業振興・地域貢献
「人・モノ・情報」の交流拠点としての役割を認識し、MICEによる新たな出会いや発見がもたらすビジネスチャンスの拡大と文化創造の場の提供により、社会の活性化に貢献することを目指しています。
また、災害時には安全と安心を確保できるよう、関係機関と連携した体制を整えています。
地域との連携は、ポートメッセなごやとその周辺施設の集客力の増加にも注力しており、金城ふ頭エリア一帯の魅力度を向上させ、地域貢献につなげていきます。
実施事業例
(1)人材育成セミナー開催
MICE業界を目指す就活生を対象として、PCO(国際会議、展示会等の運営業務を行うもの)、ホテル、旅行代理店の関係者から、名古屋のMICE業界について最新情報を共有するセミナーを開催しました。
地元大学生に施設職員による講義やディスカッションを行う機会を設け、MICE業界を知ってもらい、興味を持ってもらう活動なども予定しています。
(2)地域合同の防災活動
金城ふ頭周辺施設、企業に勤務する職員を対象に、名古屋港管理組合が主導する合同津波避難訓練が毎年実施され、ポートメッセなごやも避難場所の提供、訓練への参加協力を行っており、災害時の対応に備えています。
港消防署職員を迎え、近隣企業の職員とした対象の防災セミナーもで開 催しており、また当施設職員もAED研修の実施等、非常時の対応に備えています。
(3)金城ふ頭エリアの来訪促進、PR活動
ポートメッセなごやで開催される催事情報を早期に共有し、来場者が多く想定される催事開催日には、来場の交通手段となるあおなみ線の増便をするなど公共交通機関への相談も行い混雑の緩和を図っています。
また、公共交通機関の利用促進を目的に、あおなみ 線と共同で催事情報を年に2回中日新聞に掲載しています。
金城ふ頭エリアへの来訪促進として、金城ふ頭で開催される種々のイベントに実行委員会メンバーとして活動に参加したり、周辺エリアから中部地方までの観光情報のPRを目的に施設内に設置している『観光情報コーナー』で事業チラシを配架し、来場者に向けて最新の観光情報を発信しています。
(4)アイデアピッチコンテストを開催
2023年2月22日、『新しい展示場のカタチを創出』を目指した技術やサービス、アイデアを募集するコンテスト『アイデアピッチコンテスト』の最終選考会を、主催のMICEイノベーション研究会(㈱コングレ、㈱新産業文化創出研究所)との共催で開催しました。
最新の情報技術を用いたものやエコ資材の活用など、多方面の視点から提案をいただきました。
最優秀賞の企業とは、今後2年に渡り実証実験や導入検討を一緒に進めていき、ポートメッセなごやの未来を考えていきます。
3.誰一人取り残さない展示場を目指して
利用者と来場者の平等利用の確保を目指し、全ての方に利用しやすい環境づくりに努めており、バリアフリー化、ユニバーサルデザインの導入の推進を行っています。また、障がい者、シニア層、乳幼児連れ、海外からの来場者などに向けたサービスの提供のため、障がい者・福祉団体等の専門家による施設診断や職員の体験研修を実施し、平等利用の観点における施設の課題を見つけ、日々改善しています。
実施事業例
(1)障がい者対応研修
職員を対象に障がい者研修を実施し、利用者の視線に立って施設の状態や改善の必要な箇所を考える機会を設けています。
会場内だけでなく、駅や駐車場からの経路についても状態を把握し、体験から得られた課題も(2)ユニバーサルサービスの提供・改善に活かすよう努めています。
(2)ユニバーサルサービスの提供・改善
施設点検で発見された点字ブロックの破損を修復しました。
館内の設置している自動販売機は、ユニバーサルデザインのものを採用しています。
第1展示館2F・コンベンションセンター2F・交流センター1Fにベビーコーナーを設けており、おむつ替えや授乳の際にご利用いただけます。
(3)ピクトグラムを利用した館内サイン
館内の案内サインにはピクトグラムを使用し、海外からのお客様など誰にでも分かりやすいようにしています。
4.サスティナブルなレストラン運営によりSDGs達成に貢献
ストローなどのプラスチック製品の廃止、フェアトレードコーヒーの提供、フードロスの削減への取り組みなど、サスティナブルな社会の実現に寄与するレストランを目指しています。
実施事業例
(1)プラスチック製品廃止の促進
紙ストローやリユース可能な木材を利用したディッシュプレートを採用しており、プラスチック製品の削減に取り組んでいます。